~試食・試飲販売での注意点について~
百貨店、量販店、駅ナカ等で食品の試食・試飲を要する販売方法があります。
この試食・試飲の販売に際しては、お客様の食品に対する美味しさ・トレンドの関心が高まっている事もある一方で、不特定多数のお客様が商品に触れられる可能性もあり、安心面、食品衛生面にも気遣いが寛容と考えます。また試食・試飲の方法を一歩間違えると、食品事故になる事もありますので、試飲・試食について、以下の点について注意しましょう。

〇試食品の調理・カット、試飲飲料の小分け等の販売の方は、検便(腸内細菌検査)の検査結果が陰性が基本です。
生食の販売の方は3ケ月、常温商品販売の方は6ケ月毎に検便検査(腸内細菌検査)を推奨します。
(但し、1週間催事の販売に関しては検便除外の小売店もあります。詳細は該当店舗でのルールに遵守してください。
また一般的な健康診断の際に受検する検便検査とは検査項目が異なります。)
〇試食品の調理の際は必ず、手指の2回手洗いを徹底し、アルコール製剤で消毒をすること。
〇店頭に出した試食・試飲品は冷蔵品の場合は3時間以内を目安に必ず消費すること。
また常温商品は室温25℃を上限とし5時間が消費目安です。
〇当日の試食・試飲残品はその日の内に必ず廃棄をすること。
〇瓶詰・缶詰等、殺菌密閉した飲料等を開栓したものは、その日の内に消費してください。
〇お客様のイメージや食品衛生面から、試食品は蓋付容器内に入れることとし、蓋付き容器の使用が出来ないコーナーについては、ラップフイルムなどで試食品をおおい、異物混入の防止に努めてください。
〇試食・試飲の環境はコーナー又は周辺に手洗い及び、調理器具・容器の洗浄が可能なシンク等の施設があることです。
〇調理器具・容器は洗浄後ペーパータオル等で水分を取り除き、アルコール消毒を徹底しましょう。
〇瓶詰・缶詰等、殺菌飲料を開栓する場合は、開栓部が汚れていないことを確認し、必要に応じ、開栓部分のアルコール消毒を行うこと。
〇試飲等の小分け提供で、ペットボトル等の二次使用は食品衛生の観点から禁止です。
〇自宅や他の店舗で調理した試飲・試食品の食材等の店内持込・試食・試飲提供は禁止です。試食・試飲品は必ず店内・売場で調理しましょう。
〇要冷蔵品を試食・試飲をする場合は基本的に10℃以下になるよう冷蔵ケース内で保管するか、保冷剤を使用し、その上に試食・試飲品を置くこと。また飲料の場合は氷を入れたクーラーボックスの使用も可です。
〇商品の取り扱いは、少量づつ、試食品を提供すること。
〇試食・試飲販売での対応
・販売員がいること。お客様が自由に試食・試飲できる状態は避けること。
・お客様にアレルギー反応が無いかの確認をすること。
・試食品・試飲品のアレルギーリストを手元に置き、お客様への説明が明解にできること。
・お客様に試食を提供する時は、使い捨ての箸、スプーンやフオーク・つま楊枝。使い捨てコップ等を一人ひとりのお客様に必ず準備する。
・使い捨てのフォーク、つま楊枝、箸、コップを廃棄するゴミ容器を用意すること。またその際、ダンボールでのゴミ箱使用は不衛生なので禁止です。
・清潔なウエットティッシュ等、一回ごとに廃棄できるものを用意すること。
・お子様への試飲・試食提供は同席の大人の方の同意が必要です。
《注意》
電化製品、家電製品などの販売促進の目的で試食・試飲する場合は、その旨を保健所に届け出が必要な場合があります。同様に食料品フロア以外でも、無料での食品提供、いわゆる「おもてなし」サービス(例えば売場で茶菓提供等)で、喫茶・飲食を行う場合の実施に当たっては、衛生管理計画書を保健所に届け出が必要な場合もあります。
一に手洗い、二にも手洗い、三に普段からの健康管理への留意をしましょう!
堀越和彦先生のご経歴
大手百貨店で45年間、食品関連の営業・企画・仕入 れ・品質管理業務に従事。現在では、商品MDの企画・バイイング 、現場意識を重視した営業支援 、そして、食品衛生管理面のリスクマネジメント指導など、幅広く活動されている。
