~嘔吐物の処理・対応について~
12月になり、用心しなければならないのが、
体調不良等でお客様が店内で嘔吐される事例が増えて来ることです。
また家庭の中でも、体調不良により、そういった環境がいつ来るかもしれません?
そんな“もしもの時”の対応をメモランダムしましたので
お役立てください。

《初期対応について、先ずはお客様、廻りへ方の配慮が肝要です。》
〇嘔吐物を目線から見えなくする
(売場・通路・接客台、テーブル、椅子、床、カトラリー他)
大きな紙、新聞紙等で嘔吐物を覆う。この時、百貨店・小売店・メーカーさんの包装紙は絶対に使用しない事。⇒ブランドイメージを汚損させない!
〇お客様の手・口廻り・衣服を拭う清潔な布巾・タオルを3枚程度、提供する
〇紙コップでうがい水を提供する(使い捨てのバケツがあると便利)
〇カフエ・レストランの場合、該当のお客様、周辺のお客様を別席にご案内する
〇お客様の要望により、トイレをご案内する
《嘔吐物対応について》
〇しっかり換気を行う
〇事前に用意してあった「嘔吐物処理セット」を準備する
嘔吐物処理セット内容
(使い捨て保護具、消毒剤、洗剤、バケツ・紙コップ・ミネラルウオーター他)
〇清掃の際は二次汚染しやすい、時計、アクセサリー、指輪、携帯等は外して清掃・消毒を実施する
〇使い捨ての保護具で嘔吐物周辺の清掃・消毒を実施する
(※調理従事者は直接の嘔吐処理は避ける)
(ビニール衣、ビニールエプロン、靴カバー、マスク、手袋、バケツ他)
《嘔吐処理後》
〇嘔吐処理に使用した使い捨ての用具類は3重にした大きなビニール袋にしっかり封をして、そ族・害虫から避けられる場所に廃棄する。
〇清掃後の手洗い・消毒・うがいを徹底する
〇お客様の使用されたトイレの清掃・消毒を徹底する
〇カフエ・レストランの場合、嘔吐のあったテーブル・椅子はその日の使用は避ける。
〇嘔吐処理他、嘔吐に関係した方のノロウイルス検便の受検をお薦めします。
嘔吐物対応は「ん~?」「ウゥ~?」「おかしいな?」と思ってから、「ピュー」迄に数秒間と早く、嘔吐物の感染力も非常に強く、その処理方法を誤ると、二次汚染へのリスクも高まります。敏速な対応と正しい知識を共有しましょう!
堀越和彦先生のご経歴
大手百貨店で45年間、食品関連の営業・企画・仕入 れ・品質管理業務に従事。現在では、商品MDの企画・バイイング 、現場意識を重視した営業支援 、そして、食品衛生管理面のリスクマネジメント指導など、幅広く活動されている。
